サイト管理者が特定できるものとは(その1)
ネットサーフィンをしている時、
身に覚えのない架空請求をされたことはないでしょうか?
この時、個人を特定している旨のメッセージが
書かれているものがあります。
しかし、WEBサイトにアクセスした時、
そのサイトの管理者に個人の情報まで分かるものなのでしょうか?
WEBサイトを訪問しただけで、
本当に個人は特定できるのでしょうか?
世間にはあらゆる噂がありますが、
勘違いや思い込みをしているかもしれません。
今回は、わたしたちがWEBサイトを訪問した時、
管理者が特定できる情報について2回に分けて解説します。
5つの環境を意識する
自宅や会社からWEBサイトを閲覧している場合を想定します。
ここでは、5つの環境を把握しておいて下さい。
流れとしては、以下のようになります。
<フロー>
①クライアントPC(自分のパソコン)
↓
②ルーター
↓
③自分側のプロバイダ
↓
④相手側のプロバイダ
↓
⑤WEBサーバー(WEBサイト)
これらがきちんと接続されていることによって、
WEBサイトを正しく閲覧できている状態になります。
IPアドレス
WEBサイト管理者がアクセス元の情報として把握できるもの、
それが「IPアドレス」です。
ただし、管理者が把握できるのは上記のフローの
②ルーターのIPアドレスまでです。
つまり、①クライアントPCのIPアドレスまでは把握できないため、
ルーターを介して複数のPC・デバイスで複数人が利用している場合、
「誰が」までは特定することができません。
絞り込めるのは「家族」や「会社」レベルまでで、
個人のレベルまで解析するには、管理者は聞きこみを行うしかありません。