モデムとは何か?
家庭や仕事など、インターネットを使用する際に置いているものがありますよね。
中でも、「ルーター」は必須のものになりますが、それ以外にも「モデム」というものがあるかと思います。
今回は、「モデム」について解説していきます。
モデムの役割
モデムとは、デジタル信号とアナログ信号の変換をするものです。
自宅や会社と、通信業者の間のやりとりには、大きく3つの方法があります。
①電話回線を利用する
②ケーブルテレビ回線を利用する
③光ファイバーを利用する
私達は、「ルーター」の先でパソコンやスマホを操作するわけですが、データのやり取りは、01の電圧の変化で情報のやりとりをする「電気信号」が基本です。
しかし、その電気信号は、そのまま自宅や会社の外を出て、通信事業者まで到達しているわけではありません。
つまり、ルーターよりも前の段階で必ず必要になるのが、電気信号を変換するための「モデム」なのです。
電話回線を利用する場合
まずは、一昔前は一般的だった、電話回線を利用するパターン。
自宅や会社まで流れ込んでいる電話回線をインターネットにも利用しようという発想です。
たとえばADSLというものが代表的です。
ADSLモデムは、電話回線で通信するアナログ信号をパソコンで使うデジタル信号に変換します。
電話とインターネットを使う線は同じですが、周波数帯域が異なるのでどちらも併せて使うことができます。
ケーブルテレビ回線を利用する場合
また、ケーブルテレビに契約している方は、ケーブルテレビ回線を利用するパターンも多いです。
自宅や会社まで流れ込んでいるケーブルテレビ(CATV)回線をインターネットにも利用しようという発想です。
その場合、同軸ケーブルというものが建物に引き込まれているのですが、「ケーブルモデム」でテレビ用とインターネット通信用の信号を振り分けたりしています。
光ファイバーを利用する場合
光ファイバーは昨今かなり普及してきましたが、光の明滅でデータを送るもので、高速かつ大容量の送受信ができます。
光信号から電気信号への変換には、「ONU(回線終端装置)」というものが必要となります。
「モデム」という名前ではありませんが、役割としては同じと考えて良いでしょう。
基本的に、「ルーター」は市販で買うことができますが、「モデム」は通信業者からレンタルする形となります。
以上、「ルーター」の他に必要になる「モデム」について、ご紹介しました。