マーケティングとは|営業・セールスと何が違うのか?

マーケティングと営業の違い

突然ですが、

「マーケティングと営業・セールスの違いを説明して下さい」

と言われたら、即座に説明できますか?

 

マーケティングを専門にしている方でないかぎり、

なかなか普段考える事が無い話題だと思います。

 

今回は、マーケティングと営業・セールスの違いについて

簡単にお話ししたいと思います。

 

マーケティングの定義

マーケティングと営業・セールスの違いを理解しておくことは、

ビジネスにおける営業フローを組み立てる上で非常に重要なことです。

 

ズバリ、

マーケティングとは

「見込み客を探すプロセス」

のことです。

 

言い換えれば、

「自社商品・サービスに興味のある方に手を上げていただくプロセス」

となります。

 

たとえば、あなたが歯医者さんであれば、

「検査に行きたいな、治療に行かなちゃいけないな」

と考えている人を探し出す一連の作業。

これがマーケティングになります。

 

商品について顧客に知ってもらい、理解してもらうために情報提供するあらゆる活動、

これがマーケティングです。

 

営業・セールスの定義

一方、営業・セールスとは、

マーケティングによって探しだした見込み客に売り込み、

見込み客から顧客(契約してくれる人)に押し上ける販売行為(クロージング)

のことです。

「売り込み」と言ってはいますが、

必ずしも「買って下さい」と強制する必要はありません。

顧客が欲しくない商品を売りつけると、「セールスマンお断り」状態になります。

 

まとめると、マーケティングの目標は、

顧客が商品を欲しい状態にすることです。

「その商品、下さい!」という状態にすることです。

 

お客様が欲しいと思った商品をセールスすること、

これは至極真っ当な行為です。

需要に対して供給する、合理的な行為そのものです。

 

ビジネスをするにあたって、

マーケティングと営業・セールスを区別して考え、

 

①マーケティングによって見込み客を集める

②見込み客に対して営業(セールス)をかける

 

というステップを明確にしているかどうか。

 

これを意識すると、非常に効率が良くなります。

 

たとえば、マーケティング無しでいきなり営業をかけてしまう典型例が、

いわゆる「飛び込み営業」です。

費用対効果が非常に悪いことはご想像のとおりだと思います。

 

ですから、営業(セールス)の前にしっかりマーケティングを行い、

見込み(可能性)のある方だけにアプローチしていくことが、

売る側にとっても買う側にとっても大事なのです。

 

”マーケティングの究極の目標は、セールスを不要にすることである”
(ピーター・ドラッカー)