ポケモンGOに殺される!?|アプリ市場と広告市場の反応

ポケモンGOが大ブーム

7月22日、日本でも公開されたポケモンGO。

夏休み真っ最中ということもあり、スマホを持った10代の子、

さらにはかつてのポケモンゲームを知る若い世代の大人まで、

スマホを片手に歩く現象が日本で起きています。

 

日本配信前で34カ国のダウンロード数1位を記録し、

課金額も過去最高額のペースで推移しています。(年間40億ドル規模※)

※パズドラやキャンディークラッシュでも、年間20億ドル規模

 

ポケモンGOはアプリ市場と広告市場を殺す!?

この状況で、ビジネス界隈で話題となっているのが、

こちらの記事です

ポケモンGOに殺されるアプリ市場と広告市場

 

要するに、ポケモンGOやると広告も見なくなるし、

他のアプリを使う時間がガクッと減るかもね、

アプリ会社さん、WEB広告の方、残念。

みたいな話です。

 

ポケモンGOに限らない、可処分時間という概念

ここで大事なのは、

何も「ポケモンGO」だから云々、

という話ではないということです。

 

人間は、物理的な限界を持っているということです。

 

たとえば、「日本人」というターゲットを考えれば、1日のMAX限界は、

24時間(=1440分)×人数(=1.2億人)

なわけです。

 

可処分時間とは、

このうち「自分で自由に使える時間」のことになります。

 

広告業界は基本的に、

「いかに可処分時間を奪い合うか」

に全力を注いでいるわけです。

 

電車に中吊り広告を出しても、

皆スマホをいじって見てないので、

どんどん出稿単価は下がる。

 

テレビも、広告の基本的な価格は視聴率です。

 

ですから、本来はアプリであっても、

課金に加えて、広告を出してマネタイズするのが普通です。

ポケモンGOは、無料でもフル画面で遊べます。

 

つまり、広告会社やメディア会社は、

「いかに人間の目線を惹きつけるか」

に最大限の注力し、皆ここに苦戦しているのです。

 

全てはコンテンツの質の時代

面白ければ、視聴率は上がる。

面白ければ、読者が増える。

面白ければ、アプリユーザーが増える。

 

収益の9割以上が広告収入というGoogleも、

便利なツール(検索エンジンやGmail、Youtubeなど)を無料提供するから、

ユーザーが増えて広告ビジネスが成り立つのです。

 

ポケモンGOは、純粋にゲーム内容が面白いというところで跳ねました。

リアル世界との連動、これは直感的にとても面白いです。

 

つまり、コンテンツ・サービス内容の質が全てになってくる、

発想、アイデア、創造性を発揮し、世に面白いもの、便利なものを提供するのが大事だということ。

 

やはりここに帰着します。

ポケモンGOとて、面白くないと思われたり、

飽きられてしまえば、別のパイに奪われるだけです。