マーケティングとは何か
突然ですが、質問です。
「マーケティングとは何でしょうか?一言で説明してください。」
…
答えは、
「見込み客を探すプロセス」
です。
これについては、過去の記事で解説しているので、
そちらをぜひチェックしてみてください。
↓
ところで、マーケティングの考え方には、2種類あることをご存知でしょうか?
分類を知っているだけで発想に役立つと思いますので、今回ご紹介したいと思います。
2種類のマーケティングとは何か。
1つ目は、
「理念マーケティング」
です。
簡単にいえば、
将来像、経営理念を持った上でビジネスをやっていくこと
です。
2つ目は、
「仕組みマーケティング」
です。
簡単にいえば、
ビジネスを仕組み化し、拡大していくこと
です。
今回はその1として、「理念マーケティング」についてご紹介します。
経営理念が結論
多くの経営書が行き着く先は何か。
それは、
「経営理念が最重要である」
という結論です。
経営理念がないとどうなるか。
なぜあなたがそのビジネスをやっているのかという理由を説明できません。
とにかく稼ぐためだけに仕事をしてしまっている状態が続きます。
数字だけを追う羽目になり、単純にストレスになります。
そのような会社の状態ですから、人材獲得に苦労します。
数多くの商品の中でなぜあなたの会社から買うのか、自信を持って提示することができなくなります。
このような負のスパイラルにどんどんはまっていってしまいます。
もちろん、大前提としてまずは食べていける分の稼ぎを作ることは必要です。
貧すれば鈍し、余裕無くして真に相手に価値を提供することはできません。
実際、この段階で苦しむことが大半だと思われます。
しかし、その次の段階では、必ず「理念マーケティング」が必要になります。
まず理念があり、将来こうなりたい。
それを実現するために、ビジネスをしているという認識を持つことです。
たとえ今が日銭を稼ぐフェーズであっても、
将来のゴールを認識した上で現在の仕事を捉えることが大事です。
経営理念がなぜ強いのか
ポイントとなるのは、
「Why」から始めること
です。
たとえば、Apple社は、「理念マーケティング」を体現している典型例ですが、
Why-How-Whatのゴールデン・サークル理論を体現しています。
2010年のサイモン・シネックがTEDにて発表した内容、
これはとても有名になりました。
どういうことか。
Appleの理念は、「イノベーションを起こすこと」です。
このジョブスの理念に人々は価値を感じ、共感を呼び、皆がAppleの製品を買うのです。
一方、日本の企業は、スペックで勝負しています。
家電量販店に行けば、スペック勝負のオンパレードですよね。
どんな製品であろうが、価格勝負、機能勝負で判断してしまうのです。
なぜなら、メーカーは理念・想いを伝えていないからです。
「Why」から考え、自分の会社の理念を伝えることは非常に重要なマーケティング戦略となります。
もし、「理念マーケティング」を行えば、共感するファンが増え、優秀な人材も集まってくるはずです。
何より、ビジネスそのものをやっていて楽しくなります。
たとえば、私も、
IT技術の活用次第で、日本経済を活性化することがまだまだ可能である
という趣旨の想いを持っています。
経営理念があるかないかだけで、そもそもモチベーションが違います。
ぜひ、あなたも一度、経営理念を明確にしてみてはいかがでしょうか??