情報セキュリティ対策|無線LANの暗号方式①

無線LANの暗号方式について①

公共無線LANは、誰しも一度は使用したことがあるかと思います。

出先でインターネットを利用したい場合や、無線LANを探し歩くことも多いでしょう。
近年では「日本にWifi環境少なすぎ」という訪日観光客の声が多いと話題になります。

今回は、そんな無線LANで採用される暗号方式についてご紹介します。

WEP(Wired Equivalent Privacy)

もし「無線LAN セキュリティ」などでググったことがある方は、
非推奨のものとしてこの「WEP」という言葉をご存知かもしれません。

これは、共通鍵暗号方式の仕組みで、
歴史的には無線LANでセキュリティを保つために登場したはじめての暗号化方式です。

共通鍵暗号方式ということから分かるように、暗号化と復号化には同じ鍵が使われます。
この共通鍵を「WEPキー」と呼びます。

WEPはなぜ危険なのか?

無線LANの暗号化方式であるこの「WEP」は、基本的に推奨されていません。

理由としては、共通鍵である「WEPキー」はそれ自体がパスワードであり、
WEPキーを変更しない限り基本的には同じ鍵が使用され続けてしまいます。

また、通信の暗号化に採用している共通鍵暗号方式が「RC4」というもので、
これは既に解読が容易な脆弱なものです。

いまだにWEPにしか対応していない機器やアクセスポイントは多々あります。
基本的にはその脆弱性と危険性を認識しておくことをお奨めします。