人工知能(AI)によって職がなくなるのではないか…
確実に無くなります。
しかしそれは、新たな産業形態へのシフトを意味します。
つまり、20世紀型の労働概念が転換すると思われます。
労働とは、「苦役」「作業」という要素が濃かったのです。
しかし、21世紀、今後20年も経てば、今まで人間がせざるを得なかった「作業」は、どんどん機械に置き換わっていきます。
つまり、誰でも出来る多くの「作業」は、コンピューターやロボットで代替されていくのです。
人工知能(AI)によって今後なくなる職業で、筆頭にあげられるのが「士業」系です。
弁護士や会計士、医師も人工知能に代替されると言われています。
たとえば、アメリカでは会計士(日本でいうところの税理士)は、ここ4年間で3万人いなくなりました。
複雑な申告業務の代行作業というのは、要は知識をルーチン化しているだけであって、「考える」仕事ではないからです。
こういう類のものは、いったん「プログラム」化すれば、「システム」として無人で最速で処理できます。
ユーザーは、Q&Aに答えていくだけで、計算や申告が終了するのです。
これで分かるように、今後はいわゆるバックオフィス業務、人事や経理、総務といった事務作業は、ITシステムによってどんどん代替されていくことは、まず間違いありません。
人工知能(AI)のメリットとは何か。
それは、「経験がなくても、専門知識を素人が使えるようになる」ことにあります。
つまり今までは、「専門的な知識をその人が有していること」に価値があったわけです。
しかし、Googleという検索エンジンを見れば分かるように、1人の人間が「歩く辞書」になり「クイズ王」になることに、もはや価値はありません。
分からなければ、たいていの事柄はググれば見つかるからです。
つまり、単純に情報を出し入れするだけの、情報の引き出しキャパシティとしての価値はなく、人間の知識量はインターネット上のサーバー群に太刀打ち出来ないのが現代です。
だからこそ、いわゆる専門知識を扱う「士業」系の仕事は真っ先にコンピューターに代替されていきます。
暗記系科目の試験、資格に価値はないのです。
産業革命時代は、人間の力仕事が機械に置き換わっていきました。
21世紀は、知識系の仕事はがどんどん機械に置き換わっていきます。
では、人間はどうやって太刀打ちするのか?
今後求められる仕事とはどういうものか?