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サービス業の原価とは?

前回の記事で、

製造業の総原価は、「製造原価」と「販管費」の2つだといいました。

 

それでは、スーパーやコンビニといった、製造をしない業種はどうでしょうか?

これら販売業は、「仕入原価」が大半を占めることになります。

つまり、「製造」部分が抜け落ちた状態です。

 

「仕入」:製品を作るためには、まず原材料を購入します。

「販売」:完成した製品を小売業者や卸売業者に売ります。

 

販売業は、商売の最もシンプルな形態です。

自営業や販売代理店、卸売、商社などの活動が代表的です。

ちなみに、簿記3級は販売業を基にした内容で、製造業の内容は簿記2級からになります。

 

まとめると、

 

販売業=「仕入原価(仕入)」+「販管費」

製造業=「製造原価(仕入+製造)」+「販管費」

 

それでは、製造業でも販売業でもない、昨今最も多いサービス業はどうでしょうか?

代表的なのは、弁護士や税理士などの「士業」や「システム会社」などです。

彼らの商品は有形のモノではなく、サービスという無形の商品です。

情報という無形の価値提供で成り立ちます。

 

ですから、物理的に仕入を行ったり、製造を行ったりするコストがほとんど不要になります。

もちろん、事務所やパソコン、サーバーを初期投資する必要はありますが、

売り物である無形の商品を作るのは、人間の頭脳になります。

つまり、サービス業においては「労務費」と「経費」が主な原価となります。

 

まとめると、

 

販売業=「仕入原価(仕入)」+「販管費」

製造業=「製造原価(仕入+製造)」+「販管費」

サービス業=「労務費・経費」+「販管費」

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