無線LANの暗号方式について③
前回、前々回と、無線LANの暗号化方式についてご紹介してきました。
WEP、WPAともにその脆弱性が存在し、
基本的に「非推奨」である旨をご説明しました。
では、推奨される暗号化方式は何なのか?
それは、どういう仕組なのか?
ご紹介します。
WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)
WPAの問題点は、その通信暗号技術に「RC4」という脆弱なものを採用していることでした。
これを解消したのが、WPA2になります。
RC4よりも強力な共通鍵暗号方式である、
「AES(Advanced Encryption Standard)」
を採用しているのがその特徴です。
現在は、この「WPA2」が最も安全性の高い無線LAN暗号化方式になります。
SSID(Service Set Identifier)
最後に、無線LANを接続する際、よく目にする「SSID(Service Set Identifier)」についてご紹介します。
これは、アクセスポイントを識別するためのもので、
無線LANをONにしたとき、どのアクセスポイントに繋いだらいいかは、
このSSIDという情報をもとに接続します。
よく、カフェやオフィスでの接続情報で見かけるものですね。
分かりやすい名前にするのがベストですが、
公共の空間では悪意ある人間が「FREE-◯◯」などと表示して偽のアクセスポイントを設置し、
情報を詐取する可能性もあることを肝に銘じておいて下さい。